健康診断の結果に【要経過観察】と書かれていたら「このまま様子を見るだけでいいのかな?」「経過観察って何をすればいいの?」と戸惑いますよね。
実は経過観察中の過ごし方によって今後の健康状態に大きく関わってくる可能性があります。
今回は要経過観察と判定された際に気を付けるべき生活習慣や改善ポイントをご紹介いたします。
要経過観察の本当の意味は?
経過観察
現時点では積極的な対応をしないが、状態や変化について定期的に確認すること。
言葉の意味としてはこのように記されています。
つまり「少しの異常が認められますが今すぐに精密検査や治療などが必要な状況ではありません。しかし今後病気を発症する可能性が高いです。生活習慣の改善を行い気になる症状や健康状態の変化があった場合は受診しましょう。」という意味になります。
このまま病気になってしまうのか、それとも病気の予防ができるのか、今後の過ごし方が重要になってきます。
では一体何に気をつければよいのでしょうか?
健康診断で有所見率の高い項目
厚生労働省 定期健康診断結果報告(2018年)によると
有所見率は55.5%となっており、2012年から毎年増加しています。
項目別の有所見率は血中脂質(31.8%)と一番多く次いで血圧(16.1%)、肝機能検査(15.5%)、血糖検査(11.7%)となります。
項目から見てわかるように生活習慣病に関する項目での有所見率が高くなっています。
生活習慣病は「健康的とは言えない生活習慣」によって引き起こされます。
未病(病気にはなっていないが健康ではない状態)の段階で健康的な生活習慣を送ることはさまざまな病気の予防につながります。
生活習慣セルフチェック
・朝食を抜くことがある
・夜遅くに夕食を食べることが多い
・早食いである
・食事は炭水化物がメイン(麺や丼など)
・味の濃いものや脂っこいものをよく食べる
・間食をよく食べる
・魚より肉をよく食べる
・野菜はあまり食べない
・運動する習慣がない
・お酒をよく飲む
・タバコを吸う
・ストレスをよく感じる
複数当てはまる方は生活習慣の改善が必要です。
今より+10分からだを動かすようにしましょう
生活習慣病の予防には男性で9000歩、女性で8000歩が目安と言われています。
ですが今、1日4000歩程度しか歩いていない方がいきなり9000歩はまず達成できません。
そこで今すぐできる目標として今より+10分からだを動かすことを心がけましょう。
テレビを見ながらストレッチしたり、仕事の休憩時間に散歩をしたり少しずつ時間を増やしていきましょう。
「要経過観察」だからひとまず異常なし!と思っていた方、将来病気にならないためにも今からできることを始めましょう。未来の健康はあなたの行動次第で変わります。
参考:厚生労働省「健康づくりのための身体活動基準2013」及び「健康づくりのための身体活動指針(アクティブガイド)」
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